上顎審美

症例4

症例4

症例4

無常観

ゆく河の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず
よどみに浮かぶ うたかたは かつ消え かつ結びて
久しくとどまりたる例(ためし)なし
世の中にある 人と住みかと またかくのごとし

これは 方丈記の冒頭です
音読すれば 美しい音階をさへ 思わせる響きのなかに
無常観を感じられます

医師である僕は この文章に
生体のホメオスタシスを想起させられます

ホメオスタシス:恒常性
生物が生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保
たれるという性質 あるいはその状態を指します

生体は常に変化してゆく中で 自己を維持していこうと抵抗しています

この流れを乱さないように 喪失された 咬合機能を維持しようと
することが われわれ 歯科医師の仕事です

以下現代の吟遊詩人 中島みゆき の 一節です
医学や科学の力で 自然の流れをねじふせることは
不可能なのでしょう


世の中はいつも 変わっているから
頑固者だけが悲しい思いをする
かわらないものを 何かにたとえて
その度 崩れちゃ そいつのせいにする
シュプレイヒコールの波、通り過ぎてゆく
変わらない夢を流れに求めて
時の流れを止めて 変わらない夢を
見たがる者たちと 戦うため